パトリシアです。

コロナとは関係なく脱サラしました。

【感想】「宮本武蔵 草分の人々・栄達の門」

 

 

おうちでパジャマ着て、アイスクリームを片手に映画鑑賞します。

今日は祖国フィリピンの味「fruits in ice cream」の「Nangkasuy」です。

philippinefoods.co.jp

 

はい。

今回、第一回目の投稿に選んだのは、

宮本武蔵 草分の人々・栄達の門』(1940) 監督 稲垣浩

選んだ理由としては、バガボンドを読んだことがあるから宮本武蔵についてはなんとなく理解がある。ということと、片岡千恵蔵を拝見した事がなかったからという点です。

作品情報

配給:日活

原作:吉川英治

脚本:稲垣浩 槙本浩

監督:稲垣浩

現存するフィルムが、一部のダイジェストと二部・三部しかないらしく、それをまとめた総集盤として、アマゾンプライムでは見られます。

 

話の流れはオーソドックスな宮本武蔵の話です。

歌舞伎調な雰囲気はありますが、話言葉が江戸言葉ではなく現代言葉で聴きやすい。

1940年に制作された映画としは最先端な技法じゃないですかね?

津川雅彦さん、長門裕之さんのお母様、宮城千賀子さんのデビュー作だそうです。

 

主な登場人物

宮本武蔵片岡千恵蔵

お通→宮城千賀子

佐々木小次郎月形龍之介

他にももっと銀幕のスターが出演してますが、

勉強不足なので、ご愛嬌でお願いします。 

〜あらすじ〜

宮本武蔵の伝説というのは、まあ日本人ならナンとなくしってると思うけどネタバレとかしないようにするのって難しいですね。😅

以下は日活ドットコムさんより引用させていただいたのですが、あらすじは多分第一部のあらすじではないかと思います。

関ヶ原の合戦によって天下の覇権が関東方に決すると共に、

庶民の流れは不安な上方から建設の江戸へ移り出した。

急造の家が建ち、店が開き、外濠が作られて正に官民をあげての草分けの時代であった。

こうした時代に宮本武蔵は下総法典ヶ原の荒地を愛弟子三澤伊織や土地の民と共に開墾していたが、

これぞ心業、検業に大円無欠の道を求める真摯な姿だった。

けれども武蔵の胸に湧きおこる若い血潮は

菩薩にも例え得べき気高い女性・お通の幻にともすれば乱れがちだった。

お通は武蔵の幼友達であり、また関ヶ原の役に参戦した戦友・本位田又八の許嫁だったが、当の又八はお通を忘れ一人の女の色香に迷って帰国しなかった。

又八の母・お杉は又八の帰国しない理由は武蔵に罪があると信じ込み、武蔵を秘かに愛するお通を連れて本位田家の敵としてつけ狙っていた。

この頃、豊前小倉の城主・細川忠興の長子忠利は有為な人材を求め、秘かに家老・長岡佐渡に命じて武蔵の行方を捜していたが、同藩の重臣・岩間角兵衛は武蔵に勝る兵法者として佐々木小次郎という美剣士を推挙した。

小次郎は岩国の出で若年ながら巌流という独自の剣法をひらいた激しい気魄の男だった。

その頃、武蔵は法典ヶ原に一体の観音像を残し江戸・博労町の木賃宿に身を寄せていたが、京の旅人から武蔵と吉岡一門との一乗寺下り松における決戦の模様が伝わり評判が高まった。

江戸へ現れた小次郎は旅人の話を訂正し、武蔵の剣は卑怯なりと放言したことから武蔵は町を離れ、武蔵野に草庵を立てて移り住んだ…。

見所ポイント

▼こういう男には気をつけろ。幼馴染との恋の行く末。

地元の宮本村にいるババ様と村の人たち?が

「又八の仇を打ちにいきたいけどめっちゃ強いらしい。

もう一人強い佐々木小次郎ってうのがいるからそいつに頼もう!」

って盛り上がってるのを、幼馴染で又八の許嫁のお通さんが盗み聞き。

武蔵を案じたお通さんは武蔵がいる宿に会いに行く。

 

又八の許嫁だけど、実は密かに惹かれ合ってたお通さんと武蔵の二人。

せっかく久しぶりにあったのに武蔵は、

「俺は、おつうさんが好きだ。でもおつうさんなんかよりも剣が好きだ。」

とか言っちゃってまじ問題発言。

私も過去に、自由奔放男に引っかかったことがありますが、こういう男にはマジで気をつけたほうがいい。

沼るよ。 

とうの又八は他の女とうつつ抜かしてなんなら子供まで作ってた。

おババ様にたくさんいじめられたけど、最終的にはババ様の命を助けていい関係になっててよかった。

でもこの先結婚相手が見つかるのか、心配だわー。

 

▼吉川晃司似の佐々木小次郎

小次郎のシーンは比較的に少なかったけど、

印象的なのは畳に寝っ転がりながら虫を叩き切っちゃう小技が、

小次郎の強さを表現してたね。

あと月形龍之介さんのお顔がちょっと吉川晃司さんに似てて、凛々しい。

 

武蔵との決闘が決まる前の話ですが、地元の城主が有能な人材を探していて、

さっきまで寝っ転がってた小次郎が前々から誘われてたらしくて、引き受けることになったみたい。

仲介の人と一緒に城に到着。

城主?みたいな人に挨拶。

促されてから椅子に腰掛ける。

「侍奉行は初めてか?」などと質問に受け答える。

→好感触でこのまま採用。

いつからシフト入れる?

みたいな流れが現代を感じた。

 

▼経済効果バツグン「巌流島で決闘」

有名な巌流島の決闘ですが、肝心な決闘を決めるシーンが多分抜粋されてるようですね。それとも私が聞き逃してるのかな?

とかなんとかで、二人が今度巌流島で決闘するぞ、と噂を聞きつけた町民が

巌流島の近くに集まってきた。

とにかく多くの人が集まって、近くの宿場とかお店とか大忙し。

どこも満席だって。マニーパッキャオとメイウェザーの試合並みの盛況ですよね。

武蔵も小次郎もそれぞれの女に別れをいい船に乗って巌流島に向かった。

武蔵が遅れて登場するというのは、有名な話ですが、ちゃんと遅れてきてました。

 

戦いが始まってから決着が着くまでは、結構展開が早い。

剣構えて睨み合ってる二人の引き画のシーンが多め。

表情のカットは緊迫感あり。

 

感想

宮本武蔵役の片岡千恵蔵さんは、チャンバラがお苦手だったそうで、実際にこの映画の中でチャンバラのシーンは少ないです。

おババ様も印象はすごかったけど、バガボンドで見たおババ様よりは柔らかい印象。

でも彼女の行動力レベルは小池百合子東京都知事と多分タメ線。

なので当時は女性や子供でも見やすいように、熟慮なさったのだと推察します。

 

以上、ここまで見ていただいてありがとうございました!